だいたいの方は、ご家族が亡くなられると急いで葬儀をする必要に迫られて、病院と提携している葬儀社の言うままに葬儀をされていることが多いのが現状です。
そうした結果、金額やサービスで満足がいかない・・・といったケースも少なくありません。
そして、急いで決めてしまった場合は比較ができません。
最近は、葬儀方法も多様化し、自分の思うように葬儀をしてほしいと考えられる方や、ご自分の最期のことをあらかじめ元気なときに決めておきたいと考えられる方も増えてきているようです。
特に最近は、「葬儀のために家族に負担をかけたくないから質素にしてほしい」「身内だけでの家族葬がいい」「自分の趣味の写真や絵を一緒に展示してほしい」「自分の親しい仲間や家族で楽しく見送ってほしい」などと、葬儀も個性的になっているようで、葬儀に関するセミナーやイベントも最近は人気があるようです。
今は、生前に見積もりがとれる葬儀社もあり、ご自身の最期の大事な式でもあり、ご遺族の方に心配や負担をかけないように、あらかじめ決めておかれるのもよいかと思われます。
しかしながらまた、先祖代々の宗教や宗派、地域の風習に則って葬儀をしてほしいという方ももちろんいらっしゃいます。
しかし、「葬儀」についての話はタブー視される面もあり、積極的に会話をする機会も少なく、その希望を家族に伝えたりするというのも難しく、また、書面にわざわざ残すというのは気後れする作業でもあります。
そこで、エンディングノートでは「葬儀のこと」というページを設け、
●宗教・宗派について
●葬儀を行ってほしいところ(葬儀社・会館など)
●喪主になってほしい人
●戒名について
●費用について
●葬儀の規模・祭壇について
●祭壇の希望
など、具体的に項目を設けてあり、記入しやすくなっています。
お見積もりをとられた場合、その書類なども貼っておくのもよいかと思います。
また、葬儀の流れなども書いてありますので、各段取りの希望もイメージしやすいようになっています。
次回は各項目について、どのような記載になっているかをご説明させていただきます。