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エンディングノートの書き方(わたしの歩いてきた道-家紋について)

 エンディングノートには、「お墓・法事のこと」のページの中に「我家の家紋」という項目があります。家紋については、分家が進んだ現代では、意識が希薄になっていることも多いので、この機会にきちんと確認してみてはいかがでしょうか。

 

 今回は、家紋について少しお話をしてみます。

 

 家紋の数はおよそ2万点とも言われています。家紋の成り立ちは平安時代の中期頃とされ、当時は「家紋」というよりも、身印(みしるし)と呼ばれ、高貴な人を象徴する「シンボルマーク」として使われていたようです。最初は貴族達が用いていた紋章が、その後、武家達も用いるようになり、戦場で敵味方を見分ける識別マークや戦意高揚のシンボルとしての軍事的要素が強くなり、後には戦場で功績が高かったものに対しての褒美として家紋を与える...という風習もできたのです。水戸黄門で有名な「徳川家の葵の紋どころ」でもわかるように、家紋は権威の象徴でもあったのです。

 1700年頃(江戸時代)には、役者や遊女が競って紋をつけたことから大衆にも大流行し、さらに明治になると庶民階級にも苗字や家紋が許されるようになったため、この時代に家紋を定めた家が大変多かったようです。

 

 さて、このように時代と共に変化し増加した家紋ですが、残念ながら現在では冠婚葬祭やお墓、五月人形等の紋章としてなど、昔に比べて目にする機会が少なくなりました。家紋は自分のルーツが辿れる大きな手がかりにもなります。ご自分の家紋が分からなければ、菩提寺に確認してみてはいかがでしょうか。

 家紋に興味を持たれた方は、人生のライフワークとなる仕事や趣味になる方もいらっしゃるようで、それほど奥の深いものと言えるのではないでしょうか。

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