前回に引き続き、戸籍の種類についてお話します。
戸籍自体にもいくつか種類があり、
現戸籍(げんこせき 現在の戸籍)
除籍(じょせき 除かれた戸籍)
改正原戸籍(かいせいげんこせき 戸籍が改正された際の元の戸籍)
などがあります。
現戸籍は字の通り「現在の戸籍」です。改製されて作られた現戸籍は、それ以前に記載された届出事項が記録されていないこともあります。
除籍は「誰も残っていない戸籍」をいい、戸籍の中の人が婚姻や死亡によって戸籍を出てしまい誰も残っていない戸籍のことをいいます。前述の「戸籍を出てしまう」ことを「除籍される」といい、ともに「除籍」というので、窓口でも混乱することがよくあるようです。
改正原戸籍は、法律(省令)によって戸籍が改製され新しくなる際の元(原)になった戸籍です。原戸籍と紛らわしい為、「はらこせき」とも言われています。
改製については、次回にご説明いたしましょう。
2010年6月29日 10:10|エンディングノート
今回は「戸籍の種類」について説明いたします。
戸籍には種類がいくつかありますが、まずは「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の違いをご説明しましょう。
「戸籍謄本」...その戸籍に記載されている内容の全てを証明。戸籍に入っている全員分の記載がある。謄本=全部という意味。
「戸籍抄本」...その戸籍に記載されている内容の一部を証明したもの。個人分の証明をいう。個人の記録の一部(名前と生年月日と父母欄だけ)の場合もある。抄本=一部という意味
なお、戸籍がコンピュータ化されている場合、戸籍謄本→「戸籍の全部事項証明書」、戸籍抄本→「戸籍の個人事項証明書」または「戸籍の一部事項証明書」というため、戸籍謄本を請求したのに違うものが発行されているのではと勘違いされる方もいらっしゃるようですが、どちらも戸籍謄本・抄本として使うことが可能です。
家系図を作るには、ご自分が出生されてから現在に至るまでの戸籍謄本が必要になります。一度請求されてみてはいかがでしょうか。
2010年6月23日 13:28|エンディングノート
次は「戸籍に登録される人」についてです。
昭和23年以前は「家」単位(生活を共にする親族)で戸籍を編成していたので、孫やきょうだいの嫁、甥姪、いとこまで同じ戸籍に入っているものもありましたが、現代の戸籍は「1組の夫婦及びその子供」...つまり親子二代までしか同じ戸籍に入ることはできません。
そのため、子は婚姻すると親の戸籍を出て、配偶者と新しい戸籍を作ります。
また、子が婚姻せずに子供が誕生した場合も(いわゆる未婚の母)、親の戸籍を出て母と子の新しい戸籍を作ります。
この仕組みは養子縁組した養親子にも該当し、養子縁組をした養子が婚姻していなければ養親の戸籍に入り、婚姻中に養子縁組した場合は、養親の戸籍には入りません。
2010年6月 8日 14:17|エンディングノート
今回は「戸籍の表示」についてお話しましょう。
戸籍は、「本籍」と「筆頭者」で表示されます。
「本籍」とは、どこを本籍地にするかは日本国内であれば自由に決めることができ、変更も自由です。
住所は遠方にあっても、先祖代々の地に本籍をおく人もいれば、愛着や思い入れが強い場合、実際に居住したことがなくても本籍地にする人もいます。このため、出生地や居住地と本籍地が異なる場合も少なくありません。
「筆頭者」とは、戸籍の一番初めに登録されている人のことで、昭和23年以前は「戸主」と言われ、「一家の長」として戸籍届出の際には戸主の同意が必要とされていましたが、現在の筆頭者の場合には特別な意味はありません。
しかし、この2つの項目が明確でないと戸籍謄本等の請求はできませんし、戸籍謄本は本籍地の役場でないと請求できません。
本籍地を調べるには、免許証を見れば簡単ですが、免許証をお持ちでない方は、住民票(本籍地記載のもの)を取り寄せればわかります。
2010年6月 4日 13:21|エンディングノート
今回より、しばらく「戸籍」についてお話したいと思います。
まず、「戸籍」とは、「日本国民について身分関係を公証するもの」と言われています。
もう少しわかりやすく言えば「日本国民について、出生・死亡、親子関係(続柄等)や養親子関係、婚姻・離婚などの身分関係、そして兄弟関係などの親族関係を証明するもの」です。
また現在の戸籍は「1組の夫婦及びその子供」について編成されています(ただし、20歳以上の子は夫婦でなくても届を出せば分籍することも可能)が、戦前は「家」を単位として戸籍が編成されていました。
しかし、どちらの戸籍にも各人が以前どこの戸籍に属していたかも記載されているため、日本国民であれば戸籍が存在する限り、その家系や先祖を延々とたどることができます。
2010年5月28日 10:37|エンディングノート
相続の手続きで困らないために、家系図を書いてみましょう。先祖のこと、子孫のこと、関係だけでなく氏名を書くようにしてください。市町村合併により名称が変わっている場合は、新・旧をメモしてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●●●私の経歴●●●
● 氏 名
● 生年月日
● 出 生 地
● 本 籍 地
● 現 住 所
※市町村合併になっている場合
(旧) (新)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記の「私の経歴」をベースに、これから「私の家系図」をたどっていくことになります。
次回のブログ以降、しばらく「戸籍」のことから詳しい解説をしていきましょう。
2010年5月27日 10:28|エンディングノート
愛する人達との出会いとは、「家族(ファミリー)との出会い」のことをいいます。
自分の子供や夫(又は妻)に対して感謝の気持ちを思っていても、照れくさくて言えないものです。
そのとき、このエンディングノートという形で気持ちを書き記しておいてもらえると嬉しいですね。
余談ですが、相続で争いになってしまうご家族というものは、お互いに自分が「財産がほしい」という気持ちばかりになっております。
私は、家族を愛する気持ちとか、思いやりとか、そういうのを忘れてしまった結果だと思うのです。もちろんそれだけではない部分もあると思いますが。
こういったノートに気持ちを残しておくことで、少しでも遺族・相続人が優しい気持ちになって、取り合いではなく 「譲り合い」 の相続ができたら、幸せだと思います。
この「愛する人達との出会い」は具体的に下記の項目から構成されています。
①夫・妻と出会ったきっかけ
②思い出の新婚旅行
③子供達が誕生した時の私の心の中
④もう一度行きたい所
⑤行ってみたいと思っている所
夫婦の出会いからをじっくりと「ひもとき」ますと、新たな思い出と発見が出てくるのではないでしょうか。
2010年5月24日 11:28|エンディングノート
6/23(水)第一部「エンディングノートの書き方」、第二部「自分史写真集・DVD案内」セミナー開催
この度、当ブログでご紹介しています「エンディングノート」を使ったセミナーを開催することになりました。参加者には無料でエンディングノートをさしあげます。
実際にエンディングノートを書いてみませんか。
今回は、第一部が「エンディングノートの書き方」(講師は当センター代表 杉田徳行)
第二部が「自分史写真集・DVD案内」(講師は㈱タカヤコーポレーション 宮西至氏)
となっております。
直接伝えにくいようなことなどをノートや映像に残して、家族への愛のメッセージを作ってみてはいかがでしょうか。
日 時 平成22年6月23日(水) 13:00~16:00(受付12:40より)
会 場 京都産業会館「きらっ都プラザ」(四条通室町東入ル)
定 員 先着65名
参加費 無 料
お問合せ 京都リビング新聞社「エンディングノート書き方セミナー」係
(〒600-8580住所不要)
TEL075(212)4856 FAX075(212)8856
メール event-1★kyotoliving.co.jp
お申込 下記の内容を明記し上記宛、ハガキまたはFAX、メールにてご応募ください。
①代表者の〒・住所
②氏名(参加者全員)
③年齢(参加者全員)
④電話番号
(FAX・メールは冒頭(タイトル)に「エンディングノート書き方セミナー」とご記入ください)
2010年5月21日 14:34|セミナー案内
「懐かしい自分」は、過去の若かりし時を振り返っての「思い出」が中心となります。
具体的には、以下の項目から構成されています。
①両親や祖父母から聞いた幼き日の私
・・・是非この機会にご両親や祖父母に幼き頃の話を聞いてみては如何でしょうか。
もしかしたら、知らない自分の顔が見えてくるかもしれません。
②小学校の時の先生や友達との遊びや思い出
③中学校の時の先生や友達との遊びや思い出
④高校の時の先生や友達との遊びや思い出
⑤大学・専門学校の時の友達との思い出
・・・②~⑤の小学校~大学等での思い出は、次の視点で考えられたら筆が運びやすいと思います。
イ.クラブ活動での思い出
ロ.学校行事での思い出
ハ.普段の遊びでの思い出
・・・また、当時の写真を整理しながらノートを書いていかれますと、思い出し易いかもしれません。
・・・さらに、日記を付けておられたら、読み返したりされるのが良いと思います。
⑥仕事を始めてからの・・・
仕事についての思い出は
・うれしかった事
・つらかった事
・楽しかった事
・悲しかった事
の項目があり、これらの視点からまとめられたら如何でしょうか。
ところで、私も、このブログの最初の部分で、自分自身の「懐かしい自分」を綴っています。一度、ご覧頂いて参考にしていただくと良いと思います。
2010年5月17日 10:30|エンディングノート
「私の歴史」は、「自分の肩書となる事柄」を記入するページです。
具体的には次の3つで構成されます。
①学歴 年月 (入学・卒業)
②職歴 年月 (入社)
③資格・免許 年月 (取得)
職歴や資格・免許は書き切れなければ、別紙にて作成されたらいかがでしょうか。
このとき賞状などを探して整理しておくのも良いでしょう。
なお、各項目毎に一番自分の心の中に残っていることを「コメント」として記入されたら、ご自分の気持がすっきりされるかもしれません。
2010年5月13日 13:26|エンディングノート